ライフステージに合ったフードを与える重要性
ドライフード(ドッグフード)の成長期用は、成犬のフードよりも同じ食事量でも多くのエネルギーや成長のために必要な栄養が摂取できるように作られています。
成犬のフードを幼犬に与えると栄養不足になりますし、逆に幼犬用のフードを成犬に与えるとエネルギーが過剰となり肥満になります。
このため、ライフステージごとのフードを食べさせることはとても重要です。
ライフステージが異なる犬を数頭飼育している場合の対策
ライフステージの異なる犬を複数頭飼育している場合は、フードを与える場所を変えると良いでしょう。
子犬の場合は、年上の犬から食べられないように、ケージの中でフードを与え、食べ終えたらすぐに片づけると良いでしょう。フードを与える時間をずらすことも対策になります。
犬のライフステージによる分類
総合栄養食のドッグフードは毎日の主要な食事として与えることを目的とし、新鮮な水と一緒に与えることで犬の健康を維持できるように栄養バランスが整えられています。
ライフステージに合わせて分類されていますので、愛犬の年齢や健康状態に応じて、与えるフードの切り替えを考えていきましょう。
哺乳期:誕生~30日ぐらい。母乳が飲めない時は、専用のミルクを与えます。
離乳期:生後20~60日ぐらい。やわらかくしたフードを少しずつ与えます。
成長期:生後50日から小型犬では10か月ぐらい。中型犬では1年ぐらい、大型犬では1年半ぐらい、猫では1年ぐらいの期間。市販製品では、成長期用のフードがあります。
成犬期:成長期を終えてから7年間(大型犬では5年)程度の時期を言います。市販製品では、成犬用のフードがあります。
中高齢期:約8~10歳(大型犬では6~7歳)以降の時期を言います。最近は年齢をより細かく分けて表示されたものもあります。
ドッグフードの切り替え方
ある年齢になったからと言って、急にその年齢用のフードに切り替えるのはあまり良いことではありません。
食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり下痢をすることもあります。フードを変える時には、犬の状態を見ながら1~2週間かけて新しいフードの割合を徐々に増やしていきましょう。
飼い主のためのペットフード・ガイドライン
出典・加工して作成:環境省