犬の正しい飼い方(飼い主が守るべきこと)
飼い始めたその日から、犬の命は飼い主にゆだねられます。犬が地域社会に受け入れられ、健康と安全が守られて生涯をおくることができるかは飼い主の努力にかかっています。
犬の飼い主が守るべきこと ~犬に多いトラブルを防ぐために~
1 吠え声が他人の迷惑にならないように注意しましょう
犬が頻繁に吠えると、周囲の人にとっては迷惑になります。吠える理由を見極めて原因から対処することが大切です。しつけの本を読んだり、訓練士などに相談して対処しましょう。高齢による認知障害の夜鳴きの場合は獣医師に相談しましょう。
2 ふん尿の始末は必ず行いましょう
排泄を家で済ませてから、散歩に出掛けるようにしましょう。屋外でふんをした場合は、必ず持ち帰りましょう。犬小屋の周囲など、普段、犬がいる場所の排泄物はすぐに片づけましょう。排泄物の放置は不衛生で、誰にとっても不快です。
3 屋外に犬を連れて行くときは、必ずリードをつけましょう
犬の行動を制御できる人がリードを持ちましょう。普段はおとなしい犬でも、リードを放してしまうと逃げたり、人に咬みつくことがあります。犬による咬傷(こうしょう)事故のうち98%が飼い犬によるものです。危害を加えるおそれが高い犬を外に連れ出す場合には特に注意し、時間帯や場所にも配慮しましょう。
4 平常時・・・災害への備え
災害は突然起こります。いざというとき、一緒に避難し、犬の安全を守るには、平常時からの備えと心構えが最も大切です。
災害に備えて行うべき事
・飼養ケージを固定するなどの人に準じた安全対策
・家族や周囲の人たちとの災害に備えた話し合い
・犬の十分なしつけと健康管理
・迷子札やマイクロチップなどの所有明示
・犬用の避難用品や備蓄品の準備
・避難所の場所や避難ルートの確認
・第一に人と犬の安全確保
・犬とともに避難する(同行避難)
・避難所における飼養マナーと健康への配慮
飼う前も、飼ってからも考えよう
出典・加工して作成:環境省