なぜ犬の里親募集は後を絶たない?
カリフォルニア州では、2019年よりペットショップに対し
「救助隊やペットシェルター等の保護施設から引き受けた動物以外を販売する事を禁じる」
という法案を適用させています。
日本国内においても、保護犬の譲渡を目的としたペットショップや犬カフェが増えています。その部分だけ見ると、保護活動の重要性が分り辛いかもしれません。
里親募集のサイトを覗いてみてください。
里親募集の現状について
チワワ、トイプードル、ラブラドール…雑種犬も見受けられますが、多くは純血種や見た目を可愛くしようとあえてミックスされた犬たちが圧倒的に多いのです。
勿論、野犬を善意で保護し譲渡活動を行ってくれる良心的な方も多いのですが、ここ10年くらいで里親募集に「純血種」が多くを占めるようになりました。
募集経緯を見ても、明確なやむを得ない事情が書かれている犬は非常に少ないです。
面倒になった・どこにでも粗相をする・言うことをきかない等の理由から、表向きはやむを得ない事情として飼い犬を里親に出す人が後を絶ちません。
人間の義務とは
ブリーダーも、本来であれば純血を絶やさないという事が目的で繁殖されるはずが、最初は小規模運営だったのがいつの間にかお金儲けに目が眩んで規模を大きくする所も。本当に犬の事を考えるブリーダーとそうでないブリーダーの違いを見極める事も大切です。もはや、ペットショップだけの問題を超えています。
それらの「人間のエゴ」によって犠牲となるのは、いつも無力な生き物たちです。こういった状況を逆転させるには、カリフォルニア州のように法で規制する事は重要であるように思います。
生命を尊重するという事は、知性を司った人間の義務でもあります。その義務を全うできる日本を目指しましょう。