犬とのコミュニケーション 叱るだけでなく、褒めて育てる

犬と人の関係、犬とのコミュニケーションについて

犬と人の関係は、大きく変わりました。昔は犬は庭先にいて、飼い主とは別々の生活もありましたが、今は両者が密接な関わりをもつことが多くなっています。犬とのコミュニケーションの取り方次第で、心のつながりのある関係が育まれます。

叱るだけでなく、褒めて育てる

トイレを教える場合、粗相をしてしまった時、犬をたたいたり、粗相をした場所に鼻をこすりつけて叱ったりすることが「しつけ」といわれたことがあります。ですが、人間の子供に対して、そのような叱り方をするでしょうか。失敗を叱るのではなく「ここでしてね」と教えてあげればよいのです。そうすれば、叱られることを恐れて、隠れてするようになったり、我慢して体調を崩してしまうようなこともなく、スムーズに排泄できるようになります。

上手にできた時に飼い主が喜ぶことで、犬はとてもうれしくなり、さらに喜んでもらえる行動をとりたいと思い始めます。

人間の子供と同じ「褒めて育てる」ということです。

犬が発しているメッセージに気づくこと

ある人が、生まれて間もない子犬のいる家を訪ねた時、こんなことがありました。母犬は子供が心配で、知らない人にはさわらせたくありません。ストレートな表現をする犬なら訪問客に「ウゥッ」と唸ったりするものですが、その母犬はやさしい性格だったので、訪問客と子犬の間に横たわり、自分をなでさせました。これは、身を挺して子犬を守る行動だったのです。

少し注意深く犬を見ると、犬が発しているメッセージが分かってきます。

飼い主が犬の気持ちを分かろうととして見るようになると、犬が飼い主を見る目も変わってきます。子犬を守った母犬の場合も、犬が訪問客に対してしたことを飼い主が理解し、「えらいね」と褒めてあげるとそれが犬にとっての自信になるのです。犬のボディランゲージを理解しようとすることが、犬と飼い主の信頼関係を築くためには、もっとも大切なことです。

 

出典・加工して作成:環境省「犬との幸せな暮らしハンドブック」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2103/pdf/full.pdf