【犬との生活を楽しむ】犬とのコミュニケーション

犬とのコミュニケーション

犬は人の心がわかる動物といわれています。このストレス社会にあって、犬が飼い主の心を慰め、癒した例や、家族のきずなを深めた例は数え切れません。犬との生活がもたらす楽しみ、幸せを実例でご紹介します。

子犬のぬくもりに癒された・・・徹さんの場合

徹さん(20代)はグラフィックデザイナー。将来を嘱望され、大きな仕事をまかされるようになって、毎日忙しくバリバリ働いていました。

成果を認められれば認められるほど、負担はどんどん増していく・・・。そんなある日のこと。徹さんは突然、自室から出て来なくなったのです。

徹さんは、極度のストレスと過労で、気力、体力が落ち込んでしまったのでした。ご両氏はどれほど心配したことでしょう。けれども、力づくで部屋から出すわけにもいかず、いたずらに心を砕くばかりの日々が続きました。

知人に勧められて、ご両親が子犬を飼い始めたのは、そんな時のことです。好奇心いっぱいで、やんちゃな子犬は家中を駆け回り、ほどなくして家族の共有スペースと、徹さんの部屋を行き来し始めました。

子犬をきっかけに、家族とリビングで過ごせるように

どんな時でも子犬はご機嫌。徹さんに遊びをせがみます。なでてあげれば全身で喜びを表し、ふさぎ込んでいれば、案じるように顔をのぞき込む。肌に感じるぬくもり。自分をひたむきに頼る、小さな命。何事にも関心がもてなくなっていた徹さんでしたが、子犬との生活に何かを感じ取り、心を動かされたようでした。

ほどなくして、朝、キッチンで、子犬にドッグフードを与えている徹さんの姿がありました。そしてこれをきっかけに、子犬といっしょに家族のいるリビングで過ごせるようになったのです。

徹さんの表情は少しずつ明るさを取り戻し、通院治療を始めました。今ではデザイナーの仕事も再開しましたが、朝のフードと散歩は、あれからずっと、徹さんの担当です。

 

出典・加工して作成:環境省「犬との幸せな暮らしハンドブック」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2103/pdf/full.pdf