【ペットの遺棄は犯罪】捨てられた動物の行く末

飼っている動物を捨てることは犯罪

動物の愛護及び管理に関する法律で、飼っている動物を遺棄することは禁止されています。違反すると、最大50万円の罰金が科せられます。

捨てられた動物の行く末

飼っている動物を捨てる人は、きっと誰かに拾われて幸せになると信じようとします。しかし、現実は甘くはありません。

まだ親の庇護下にあるべき幼齢な動物は、体温の維持もままなりません。捨てられた子犬は、空腹や寒さで衰弱死するか、弱ったところをカラスなどにつつかれ、死んでいくのが現実です。

捨てられた成犬の行く末も同じです。群れの動物である犬は、飼い主家族から離されることは大きな精神的ダメージになります。食べ物も得られず衰弱し、危険からの回避方法も知らないので交通事故などに遭い、命を落とすことも少なくありません。

捨てることは、飼っていた動物に多大な苦痛を与える犯罪行為なのです。

近隣住民も大迷惑

捨てられた動物が街をさまよえば、住居を荒らしたり、庭を糞尿で汚されるなど、近隣住民にも多大な迷惑になります。

犬に咬まれるなどの直接的な危害だけでなく、道路に飛び出してきた犬を避けようとしたバイクが転倒し、運転者が死傷するような事故も起きています。

動物を捨てるという行為は、近隣住民への多大なる迷惑にもなるのです。

 

出典・加工して作成:環境省「捨てないで、迷子にしないで」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/tekisei/h29_04/mat01_02.pdf