【災害時の動物の健康管理】ストレスや熱中症に注意

災害時の動物の健康管理

災害時は人も動物も多大なストレスを感じていますし、物資も不足します。免疫力が低下したり、衛生を確保することが難しい場合もあるため、人も動物も体調を崩したり病気が発生しやすくなります。

動物の排泄は決められたところでさせ、速やかに処理するなど、できる限り衛生に注意しましょう。動物もストレス下にあるため、むやみに吠える、周りの人を怖がり攻撃的になる、食欲がなくなる、排泄をしない、下痢をするなどの問題が出てくることがあります。体調に気を配り、不安を取り除くよう心がけましょう。

車中避難ではエコノミークラス症候群と熱中症に注意
自家用車の車内のように狭い空間で長時間じっとしていると、脚の血の流れが滞って小さな血の塊ができ、それが肺などに詰まるエコノミークラス症候群になる危険性があります。

定期的に車外に出て運動したり、水分をこまめに摂って血の巡りをよくするように心がけましょう。

熱中症にも注意して、換気や水分補給を十分に行うようにしましょう。晴天の日はもちろん、曇天や外気温がそれほど高くない日でも、車内温度は思ったより上昇します。特に動物だけを車の中に残すときは、車内の温度に常に注意し、飲み水をたっぷり用意しておきましょう。

熱中症の動物の主な症状
・意識がない
・意識があっても倒れたまま動かない
・体が異常に熱い
・息が荒い
・舌が異常に赤い など

 

出典・加工して作成:環境省「備えよう!いつもいっしょにいたいから」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2309a/full.pdf