犬の譲渡の際に適正なマッチングがされない場合、後になって様々な問題が起きてしまいます。マンションに暮らす家族が小型犬を引き取ったケースでは、吠えやすい犬だったため、近隣の方から吠え声の苦情が来るようになりました。
譲渡の際は、ワンちゃんの外見や性格だけでなく、飼い主さんご自身の家族構成・ライフスタイルを考慮することも大変重要です。
マッチングでうまくいくために
小さなお子さんのいる家庭には
子供に対して温厚にふるまえる犬がいいでしょう。おとなしい子供がいる場合は落ち着いた犬、やんちゃな子供の場合には元気で活発な犬がお薦めです。譲渡会などで実際に子供に会わせて相性をみましょう。基本的に犬の世話は親が行い、子供も手伝うというスタイルが望ましいでしょう。
共働きの夫婦、留守の時間が長めの家庭には
落ち着きのあるタイプ、独立心の強いタイプ、一匹でいることが苦にならない犬がお薦めです。ケージの中や繋がれた場所で落ち着いていられる犬なら留守番が長くても負担は少ないでしょう。成長がある程度進んだ、性格の分かった成犬が良いでしょう。
家族全員が大人で、比較的静かに暮らしたい家庭には
落ち着いて行動できる中高齢の犬、動きが緩慢な犬、大きさでは中型犬以上がいいでしょう。また、 高齢者だけの家庭には、穏やかな性格の小型の成犬がお薦めです。ただし、病気や入院などで世話ができなくなった時に備えて、後見人的存在(家族や知り合い)をあらかじめ決めておくことが必要です。
譲渡でつなごう 命のバトン
出典・加工して作成:環境省