これから犬を飼いはじめる方へ
近年、犬は一方的に愛情を注いだり、姿やしぐさを楽しむだけでの存在ではなく、ともに暮らし、時には心を通い合わせる人生のパートナーとなってきています。
その一方で、間違った飼い方をしたために、動物の存在が飼い主や周囲の人達へのストレスやトラブルの元となったり、アレルギーなど様々な病気の原因になる事例も発生しています。
犬を飼うことは、その一生について責任をもって面倒を見ることです。犬は人間と同じように命ある存在です。世話は休みなく続きます。意志と感情を持ち、必ずしも飼い主の思い通りになりません。しかも、犬の起こしたトラブルは、全て飼い主の責任です。
犬を飼うのに愛情はもちろん必要ですが、「かわいい」という気持ちだけでは生き物は飼えません。生態や習性を理解し、自分が最後まで責任を持って飼えるのか、飼い始める前によく考える必要があります。
あなたの住まいは犬を飼える住居ですか?転居や転勤の予定はありませんか?
あなたの住まいが犬を飼える住居であることは、必要不可欠です。集合住宅の多くはペット飼育が禁止されています。
最近はペット飼育可のマンションなども増えてきていますが、その場合でも、規約で飼える動物の種類、大きさ、頭数などが定められていることがほとんどです。
様々な住民がいる集合住宅は、飼い主のマナーと社会性が厳しく問われます。「こっそり飼ってしまおう」、「みんなが飼っているから」などと自分勝手にルールを無視したり、近隣に迷惑をかけたりすることは慎んでください。
借家や社宅などの場合は、所有者の許可が必要です。持ち家の場合でも、広さや家屋の状態に合わせて犬の種類や数を考えなくてはなりません。
今の住居が犬を飼える環境だとしても、転居や転勤の予定があるなら慎重な判断が必要です。
住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン
出典・加工して作成:環境省