【海外ニュース】セラピー犬はがん治療を受けている子供がいる家族に多大な効果をもたらすことが判明

アメリカ史上初の人道団体であるアメリカン・ヒューメインは「犬と小児がんの研究」の結果を明らかにし、科学的裏付けを取ることに成功したという情報を得た。

今回発表された研究結果では、がん治療を受けている子供がいる家庭にセラピー犬が定期的に訪問することによって、親へのポジティブ効果、家族間・医療スタッフと親間のコミュニケーションの向上とそれによる医療ケアの向上、また情緒的機能と関係があるストレスの軽減というデータ結果が出たのだという。結果、家庭に心理社会的に著しく良い影響を及ぼすことの証拠が提示されている。

がん治療中の子供たちが週に1回20分間のセラピー犬とのセッションを4ヵ月間受けた結果、学校行事への参加率が上がったとの報告も出ている。
出典元サイト【gnfp】Major Study Indicates That Therapy Dogs Provide Significant Benefits to Families of Children Undergoing Treatment for Cancer|goodnewsforpets.com

また、アメリカン・ヒューメインの研究者チームはセラピー訪問後の犬の唾液中に含まれるストレスホルモンのコルチゾール値を測定し、セラピー犬自身が受ける影響についても調査した結果、セラピー犬が苦痛を感じているもしくは健康被害を受けているといった兆候は全く見られなかったのだそうだ。

このような研究結果を見ると、犬と共に生活する事で人間は思いもよらない恩恵を授かっている可能性があるという事がわかる。人と動物の良い関係性が生み出す効果は、この結果に留まらず未知数である事に期待が高まる。

日本でも、セラピー犬への注目度は高い。

セラピードッグ認定試験や協会など、多方面によるセラピー犬育成活動が盛んだ。日本におけるセラピー犬の育成の基本は、ペット先進国における「一般家庭の飼い犬が必ず身につけなければならない躾の基本」に類似する。

ペット先進国において、一般家庭が犬を飼うにあたって当たり前としている基本の躾も、日本では「セラピー犬などの特別な役割を担った犬特有のもの」という認識が強い。

なぜ犬をしつけなければならないのか?その理由は「人間の責任を全うするため」であると考えられる。人間の子供と同じように、家族として迎えた生命にはその保護者が責任を負うのがセオリーだ。その中で発生する「躾」は、人間の子供で言うと「大人社会で皆が心地よく生きるために決められたルールを守り、ルール外の部分においても正しい倫理観でより良い社会を構築していくための人材を育成する」という重要な意味合いがある。犬に関しても、まさにそのままの事が言えるだろう。

躾をしなければ、犬は大きな声で吠えて近所に迷惑をかけたり、物を壊したり、甘噛みしたつもりでも相手に怪我をさせてしまう等の事故が起こる。その責任を背負うのは飼い主だ。人間の中にも、犬が苦手な人達もいる。不用意に飛び掛かる事は多大な迷惑に繋がる場合もある。また、躾が上手くいかず、飼い主自身が犬の育成を放棄して保健所へ運び込むケースも多い。

そのような人間社会の中で、犬たちが幸せに生活していく為には飼い主による躾が大前提となる。犬を正しく躾けることで、人間自身も犬をより家族という認識で接することができるようになり、ただ共に生活をおくる日々の中で犬の存在に癒され、励まされる。

良い結果に結びつけるためには、ある程度の努力は必要だ。社会的に人間よりも弱い立場である犬たちが、1匹でも多く人間と共にしあわせな暮らしを送ることができることが、人間のしあわせにも繋がるだろう。